がん闘病記

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今、新型コロナウイルス感染症の第3波の拡大で、医療崩壊が問題となっています。 がん治療においても大きな影響が生じており、「検診控え」などによりがんの発見が遅れるなど、リスクが高まっている現状にあります。そんな折り、昨春(2020年)の新型コロナウイルス感染症の第1波で医療現場が逼迫した時期に「ステージ4の肺がん」と診断され、奇跡的に生還された古沢文代さん(仮名、64歳。東京在住)と、妻を支えたご主人の古沢勝男さん(仮名)のがん闘病体験を報告―。

「余命2カ月です」と医師から宣告されたとき、あなたならどうしますか?延命のために入院する、緩和ケアに入る、自宅療養で余生を送る……。人それぞれ、いろいろな対応の仕方があるかと思います。

ここに紹介する古沢さんご夫妻は、生きる可能性を求めて、「余命2カ月」と宣告されても、抗がん剤と抗がん漢方との併用治療で、10カ月後の今も元気で生活されていらっしゃいます。編集部では、その古沢さんを訪ね「がん闘病」の経緯などんついてお話を伺いました。

※ここに示す体験談は、あくまでもご本人の感想であり、本文中に出てくる抗がん漢方の効果効能を示すものではありません。

「余命2ヵ 月」との宣告を受ける

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◆編集部:本日は古沢さんの奥様が体験されたがんの闘病についてお話をお訊きしたいと思い、伺わせて頂きました。

早速ですが、まず、奥様ががんになられたのはいつ頃で、医師からどのような診断を受け、検査を受けるまで自覚症状のようなものはあったのかなどについて、お伺いしたいと思います。

◆古沢さん:妻の様子がちょっとおかしく、声が枯れ、呼吸が苦しいみたいな感じがあり、病院へ検査に行きました。肺に影があるとのことで血液検査をして、先生に「腫瘍マーカーの数値がちょっと高いから一応ちゃんと検査を受けてください」と言われました。それで共済病院に行ったときに、「肺がんの可能性が高い」ということになりました。

知り合いの紹介で都内のがん拠点病院に受診したところ、「小細胞肺がんで、ステージ4」だという診断でした。「細いがんが肺に結構あって、気管支と肝臓にも転移が見られる」と言われました。それから入院になったのですけれど、それまでの間に担当のお医者さんに呼ばれて、「今の状況でいくと余命2ヵ月」と言われました

◆編集部:余命2ヵ月ですか。

◆古沢さん:「一応、覚悟はしておいてください」ということでした。その翌月に入院し、抗がん剤治療をしました。ほかに、知り合いの紹介で、ある漢方薬のことを知って、その漢方薬も飲みました。

◆編集部:そうですか。では、お医者様から「がん」だと最初に告げられたとき、奥様やご主人はどのように受け止められましたか?

◆古沢さん:お先真っ暗みたいな感じというか、頭が真っ白になりました。いろいろ息子とも相談して、今後のことも考えなきゃいけないと思いました。

◆編集部:「余命2ヵ月」というのは、お医者様によって伝え方も様々かと思いますが、そのことについてはどんなご心境でしたか?

◆古沢さん:突然のことで頭が真っ白になり、どうしていいか分からなかったです。

コロナ感染症の影響で入院できない状態に…

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◆編集部:余命宣告を受けられて、その後、病院ではどのような経過を辿られたのですか。

◆古沢さん:抗がん剤の治療を4回やるところを2回まで受けて、ある程度がんは小さくなりました。その段階で、うちの奥さんが勝手に外出したりしまして、 先生がそのことを知って、ベッド数も逼迫しており「うちの病院では入院することができない」ということになり、抗がん剤には頼ることができなくなりました。

◆編集部:治療を受けられなくなったということですね。抗がん剤を2回投与の後、ちょっと奥様も安心したのでしょうか。

◆古沢さん:抗がん剤治療によりちょっと、ストレス的なものがあったのではないでしょうか。

◆編集部:抗がん剤治療を2回受けられて、副作用は大変だったですか?

◆古沢さん:はい、髪の毛は無くなるし。あと、ちょうど新型コロナ感染症で病院も入れない状態で、お見舞いも全く行けない状態でしたから

◆編集部:大変な治療を受けながら孤立状態だったのですね。その頃、先ほど仰った漢方薬をお飲みになられたのですね。その漢方薬とは、どのようなものですか。

◆古沢さん:抗がん漢方で、中国の王振国という医師が開発されたものだそうです。

◆編集部:古沢さんは、その抗がん漢方をどのようなことでお知りになったのでしょうか?

◆古沢さん:私の知り合いの紹介で、「一応試しに飲んでみたら」みたいな感じでした。効くか効かないかわかりませんけど、私も騙されたつもりで、駄目で元々という感じで試してみることにしました。

◆編集部:藁をもすがるというような……。

◆古沢さん:そういう感じですね。奥さんに「とりあえず飲んでごらん、騙されたと思って」と、それから飲み始めました。

そうしたら、次の検査で病院に行きましたら、「ほとんど無くなっている」と……

◆編集部:どのぐらいの期間、飲まれたのですか?

◆古沢さん:3ヵ月くらいです。

◆編集部:それは嬉しかったでしょうね。

◆古沢さん:はい。それ以来、飲むのは普通になっているくらいです。

◆編集部:では抗がん剤を2回にされて、後の2回の抗がん剤はされていなくて。抗がん漢方がメインの療法だったということですか。

◆古沢さん:そうです。

「抗がん漢方」を飲んで3ヵ月間で得た結果

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◆編集部:現在は、お食事とかも普通にできているんですか。

◆古沢さん:もう普通に、散歩とか、犬の散歩もしています。

◆編集部:抗がん漢方を飲まれて、体感として「その抗がん漢方が合っている」とか「少し良いかな」というように、その検査の前に感じられたこととかあるんですか?

◆古沢さん:そうですね、呼吸が楽になったし、以前のような「あの辛さがない」と、家内は言うのです。

◆編集部:辛いというのは、だるさ、倦怠感というようなことですか。それで検査をしたら、本当に嬉しい経過になったということで……。

◆古沢さん:びっくりしました、最初は信じられませんでした。抗がん漢方が効いたのかどうかはよくわかりませんが、転移しているのもきれいになっていましたので。

◆編集部:転移巣もですか……。そうすると、そのときに主治医の先生は、抗がん剤は止められていたのに、どのような反応でしたか?

◆古沢さん: ずっと首を傾げていました。「何で抗がん剤を止めたのにこんなになっているんだ」「途中で止めているのどうしてこうなっているんだ」というようなことを仰った。最初の頃は「抗がん剤がやっと効いてきたね」と言われていたのですが、そこまで消えていくとは思ってなかったみたいです

◆編集部:びっくりされたでしょうね。

◆古沢さん:不思議そうな顔をされていました。入院中にその抗がん漢方を飲んでいるのが1回見つかってしまい、「抗がん剤の研究も兼ねているので、そういう漢方とかは止めてくれ」と言われていましたから。

◆編集部:今、どこの病院でも「他のものは無断で併用しないように」という方針ですよね。それでも飲んでみようと思われたのはどうしてですか?

◆古沢さん:入院しているときに家内が1度隠れて飲んでいて、少し体調が良くなったようです。免疫力が上がるというか、辛さが落ち着くというか、体調が良くなったというので、「早く退院できれば」というくらいのつもりで飲んでいたのですが。

自分たちの店をもつ希望に向かって…

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◆編集部:ほんとうに奥様には良かったし、飲んでいて1つ希望が持てたところもあったのでしょうね。

◆古沢さん:そうですね。最初に「余命2ヵ月」と言われたところから、もう半年以上経っていますので。

◆編集部:そうですね。そうしますと検査で良い結果出たのはいつ頃ですか?

◆古沢さん:2020年の8月です。その時点でもう6ヵ月目になっていましたので。

◆編集部:その抗がん漢方は、どのようにして飲まれるのですか?

◆古沢さん:最初の頃は1日2本ずつ、朝と晩に飲んでいました。今は1日1本です。

◆編集部:そうですか。体調はどうですか?

◆古沢さん:もう普通に近い感じで生活できています。食欲もあり、よく食べられるようになりました。

◆編集部:では、それこそ「余命2ヵ月」と言われた3月から予想した今年(2020年)11月は、1年目になるわけですね。

◆古沢さん:そうですね。ほんとうに信じ難いことです。底から這い上がってきたみたいな感じです。

◆編集部:ご子息さんがいらっしゃるそうですが、喜んでいるでしょうね。ご本人も大変ですけど、ご家族も、何もできない辛さから、今は一緒にできることも多くなって良いですね。

もう一つお聞かせください。がんは、あるところで寛解しても、これからも共存していくことになりますが、ご夫婦で、奥さまが、ご主人が、これから「こういうことがしたい」というものはありますか?

◆古沢さん:奥さんと、また2人でお店をやってみたいです。

◆編集部:そんな日がそう遠くはなさそうですね。

◆古沢さん:今の状況からすると、もう来年か(2021年)か再来年ぐらいにはやれるような気がします。

試せるものは全て試してとアドバイス

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◆編集部: それから、周りのご友人や職場の方も、ご主人が奥様のがん闘病で大変なところを見てこられたと思うんですが、よろしければ、ご主人のお勤め先のオーナーさんからも少しお話を伺えるでしょうか?

◆古沢さん:わかりました。この方が、私が勤めている店のオーナーです。

(古沢さんの勤務先のオーナを取材)

◆編集部:今、ご主人に2020年2月から2020年11月の今日までの、奥様の奇跡のような好転の話を伺いました。一緒にその間にオーナーである店主さんも「心配されたり、安心したり、また不安になったり」とか、どのような形で受け止めてこられましたか?

◆オーナー:一時はどうなることかと思っていましたが、良くなられたと聞いてびっくりですね。びっくりして、安心して、嬉しかったし、信じられないという気持ちでした。

◆編集部:漢方薬をご主人が飲ませるとお聞きになったとき、どんなイメージを持たれましたか?

◆オーナー:今は試せるなら全部試したほうがいいのではないか」という……思いはありました

◆編集部:でも予想がつかないですよね。2ヵ月、3ヵ月でその報告を聞かれたときには、周りの方はどのような反応でしたか?

◆オーナー:ええっ!」という感じです。凄く嬉しかったです。奇跡のようで。実は、私の父は肝臓がんで余命3ヵ月という宣告を受けたことがあるんです

◆編集部:お父様も過酷ながん闘病を経験されたということですね。お話を聞かせていただけますか?

◆オーナー:私の父が20年ぐらい前に、もともと肝臓が悪くそれががんになってしまって、余命3ヵ月と言われました。父は静岡に住んでいて、私は仕事で東京にいました。

当時はまだそんなに、ネットにがん情報がなくて、仕事を終えてからネットカフェで「がんにはこの病院がいい、ここの先生がいい」とか調べました。今やれること全部やろうと思ったんです。けれども、父は結局、医師の宣告どおりに3ヵ月で亡くなってしまいました。

◆編集部:お亡くなりになったのですね。やはり抗がん剤治療とかされましたか?

◆オーナー:もう、抗がん剤をできる状態じゃなかったです。

◆編集部:そうですか。そのときに、抗がん漢方を飲んでいただきたかったということですよね。

◆オーナー:父にも飲ませてやりたかったなと思いました。それで古沢さんが、奥さんのがんで「飲んでみようか」と相談されたときに、「試してごらん、やれることは全部やった方がいいよ」と伝えました。それからよくなったと聞いて、凄く嬉しかったし、もしかして父も飲んでいたら良くなったかもしれない、飲ませてやりたかったと思いました

抗がん漢方に出会った「縁」に感謝

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◆編集部:古沢さんは、店主さんのお陰で抗がん漢方とのご縁ができたわけですね。

◆古沢さん:そうなんです。私はこの店で働かなければ、抗がん漢方と出会うことはなかったですからね。

◆編集部:抗がん漢方を飲まれる方は、「縁」という言葉を使われます。何か肩を押されるというのか、情報を見てとか、人に話を聞いてとか、いくつかの偶然が重なって、何か繋がるように飲み始めるようです。一縷の望みをかけて飲んで、「自分に良い」と思えたのが、古沢さんの奥さんの場合は幸運だったですね。

◆古沢さん:今は抗がん漢方がないとないと怖がるんです、不安がります。

◆編集部:抗がん漢方には少しクセがあるそうですが、飲みやすさとかではいかがですか?

◆古沢さん:それは全然大丈夫でした。

◆編集部:話は前後しますが、奥様のがんを知るまで、「がんとはどんなものか」という知識はありましたか?

◆古沢さん:いや、全然なかったです。勉強もしないし、どういうふうにがん細胞が増えていくのかとかも知らなかったです。

◆編集部:病院で主治医にお話を聞いても、そういうことはお話しにならないですからね。そこから、がんについての情報はどのように知っていきましたか?

◆古沢さん:いろんな文献を調べるようになりました。がんになってからでないと、調べないですから。

◆オーナー:がんなんて自分に関係ない、とみんな思っていますからね。

◆編集部:そうですね。そうするといろいろなものに「ご縁」があって、今の奥様の元気が続いているということですね。

◆古沢さん:1日30分くらいは散歩に出ていますし、買い物も行けます。

◆編集部:「ご夫婦でお店をする」という、自分たちはこれをしたいという夢がおありになっていいですね。

◆古沢さん:そうです、希望というか、前向きな気持ちで日々過ごしています。

◆編集部:闘病にはそれが大事とお聞きしています。ぜひ、「健康」と「夢」と両方を実現させていただきたいと思います。

◆古沢さん:どうもありがとうございます。