症状別/漢方薬ガイド
前立腺肥大症

前立腺肥大症のイラスト

漢方での診断と処方

前立腺肥大症の初期には、夜間の頻尿などで、精神的にも不安定になりがちです。こうした時期の漢方薬による症状改善には、大きな意味があります。しかし、漢方薬は自覚症状を改善しますが、肥大した組織自体を退縮させる効果ははっきりしていません。手術が必要なほど症状が進んでいるのに、いたずらに漢方治療だけをつづけることは危険です。漢方薬を使用中も、定期的に検査を受けて残尿量などをチェックし、症状がよくならない場合には、西洋医学的な治療を受ける必要があります。

よく用いられる漢方薬

【虚実不問(証にかかわらず)】

猪苓湯(ちょれいとう)

口の渇き、腰や下肢のむくみなどの症状がある人に用いられます。

【虚実間証】

猪苓湯合四物湯(ちょれいとうごうしもつとう)

口の渇き、皮膚の色つやが悪くカサカサしているなどの症状がある人に用いられます。

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

下腹部が緊張しやすい人の前立腺肥大の症状に用いられます。

【虚証】

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

疲れやすい、下肢の脱力感、尿量減少、多尿、口か渇くなどの症状かある人に用いられます。

清心蓮子飲(せいしんれんしいん)

冷え、倦怠感、口の渇きなどの症状かある人に用いられます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

疲労倦怠感、手足の冷え・ほてり、しびれ感、口の渇き、腰痛などの症状がある人に用いられます。

六味丸(ろくみがん)

下半身の脱力感、しびれ、疲れやすい、耳鳴りなどの症状かある人に用いられます。

香蘇散(こうそさん)

神経質で胃腸虚弱な人のじんましんに用いられます。

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