漢方ドットコム 漢方薬ガイド

にきび

漢方での診断と処方
にきび・おできには、とくに瘀血の有無や随伴症状(他の症状が伴う)の有無が重視され、駆瘀血剤が証に応じて使用されることかあり、化膿状態も診断の参考にされます。

よく用いられる漢方薬(一例)
実証
●清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
   患部の赤みが強く化膿している場合に用いられます。

虚実間証
●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
   下腹部の抵抗感・圧痛、血色不良、足の冷えなどかある人に。

虚証
●当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  血色不良、下腹部痛、倦怠感、冷え、尿量減少などの症状かある人に用いられます。


認知症

漢方での診断と処方
徘徊などの問題行動や神経過敏、意欲の低下などの精神症状、また、症状の進行にともなう全身の衰弱を防ぐ目的で処方されることもあります。

なお、知的機能が低下しても本人の自尊心や感情の動きは健在です。決して怒ったりせず、優しく温かい言葉で話しかけ、人間的に介護することが大切です。

よく用いられる漢方薬(一例)

実証
●黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
   のぼせぎみで赤ら顔、目の充血、不眠、頭痛、動悸、イライラ、めまい、口が渇く、吐き気、みぞおちや胃のつかえ感などの症状がある人に用いられます。

虚実間証
●釣藤散(ちょうとうさん)
   肩こり、めまい、耳鳴り、不眠、起床時の頭痛などの症状かある人に用いられます。

虚証
●加味帰脾湯(かみきひとう)
   顔色が悪い、貧血、精神不安、動悸、寝汗、倦怠感、不眠などの症状かある人に用いられます。


のぼせ

漢方での診断と処方
のぼせは、熱い風呂やサウナ、緊張、怒ったりしたときなどに起こる症状です。

また、更年期障害、自律神経失調症、ホルモン分泌の異常、ストレスなどでも起こる為、自分に合った薬を処方してもらいましょう。

よく用いられる漢方薬(一例)
実証
●桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
   左下腹部に抵抗感や圧痛(小腹急結)があり、便秘などの症状がある人の冷え・のぼせに用いられます。

虚実間証
●桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
   赤ら顔、下腹部に抵抗感や圧痛がある人の冷えやのぼせに用いられます。

虚証
●当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
   腹部軟弱、下腹部痛、腰痛などがある人の冷え・のぼせ、しもやけに用いられます。


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