頭が痛い、肩がこる、足がだるい……。日常生活の中で、体の不調を感じることは多いもの。そのような時に、自分自身で解消できたらいいですね。東洋医学(漢方医学)で古くからいわれているツボの位置を知り、刺激することで、痛みや不快な症状から解放されます。 特に手足のツボをマッサージするコツを知っていれば、いつでも、どこでも、マッサージできて便利です。血行が促進され、体にたまった疲れから生じるコリをとってくれます。さらには内臓の働きを高め、新陳代謝も高まり、自然治癒力を引き出すことにつながるので、体の不調が改善されていくはずです。 ここでは、主に女性に多い悩みを解決する方法をお伝えしましょう。
手のひらの生命線に沿って「胃・脾・大腸区」と呼ばれる場所があります。ここを刺激しましょう。 次に、手の甲にある「合谷」といわれるツボ。ここは腸のツボでもありますから、刺激しましょう。また「第2二間」と「二間」のツボを挟むようにして刺激します。 足の裏には土踏まずの場所に「大腸・結腸、直腸ゾーン」がありますので、手の親指を当て、押しもみします。1~2分、交互に動かしてください。右の足から行ってください。
運動不足や加齢により、体の基礎代謝が落ちてしまうとお肉がつきがち。また体内に老廃物がたまると肥満につながりますから、デトックスをすることで、体はすっきりします。 ダイエットに効果のあるツボは、便秘と同じく「胃・脾・大腸区」。また手の甲では中指と薬指の間から手首に向かって骨がクロスした「胸腹ゾーン」を刺激します。 足ツボは、親指の中心地点の「脳下垂体ゾーン」と親指全体の「脳全体刺激ゾーン」。リンパがたまりやすい、くるぶしの周辺の「上半身・下半身リンパ腺ゾーン」などをもみほぐすとよいでしょう 。
食欲を抑えるには、食前に食欲を押さえるツボを20~30回、刺激します。中指を内側に曲げたとき、指先が接する点から手首に向かった中間地点が、そのツボで、「胃腸点」と言います。空腹のときに押しもみましょう。 足のツボは、親指と人差し指全体と両指の付け根(食欲抑制ゾーン)を少し強めに押しもんでください。また足の人差し指の外側にあり、爪の際にあるツボ(厲兌)を刺激すると、消化機能が高まります。
生理不順はホルモンの乱れから来るものです。手のひらの小指の下が生殖に関係する場所です。生理前から刺激するとよいでしょう。 また「合谷」のツボは、鎮痛作用があるので、生理痛を感じたら押すと緩和されるでしょう。 足では土踏まずの少し上、「湧泉」の下に、副腎を刺激するツボがあります。ここを押して、女性ホルモンのバランスを正常にします。
血行不良や筋肉疲労などが原因です。手のツボは、人差し指の側面、手をグーにするときに骨が出る部分の側面を刺激します。また「合谷」のツボの刺激もよいでしょう。 足の裏は、人差し指の付け根から小指にかけてのラインを刺激すると血行がよくなります。ほかに親指の際にある肩こり解消のツボ「隠白」を刺激。手の親指を立てて爪を使い、爪指圧をします。少し痛いくらいの刺激でOK。このツボは内臓強化にも役立ちます。
少しのことでも不安になり、気持が落ち着かないような症状を感じたら、気持を鎮めるために便利です。手のツボでは、手首の横ジワの小指側、少しくぼんだところにある「神門」のツボを押しましょう。 足のツボは、脳全体をつかさどる親指全体をよくもみほぐし、足の親指の付け根に手の親指を当て指先に向かって痛いくらいの強さでもみます。 また土踏まずのほぼ真ん中に位置する「心包区」、足の裏の中央部分から内側部分に下降する「腎臓・尿管・膀胱ゾーン」を刺激し、老廃物を排出することで、体の緊張をとくことができます。