■『がんを治す新漢方療法』を出版した目的は?
「がん専門医としていちばん戸惑っているのは、がん治療の大きな"壁"です。がん治療には手術、放射線治療、化学療法の標準治療以外に方法がないという考え方です。それを越えることで、がん患者さんに新たな希望を与えられると思います。私は35年間、副作用がなくバイオテクノロジーを加えた標準治療以外の新たな漢方療法によるがん治療に力を注いでいます。この本に書かれている新たながん治療の紹介によって、より多くの方が救われることを願っております」
■標準治療では不十分なのですか?
「日本の有名な医師もおっしゃっていますが、標準治療では延命効果がうすく、副作用が強いという点があります。がん細胞だけでなく、健康な細胞も殺傷します。自分の研究過程を振り返った時に、手術、放射線療法、化学療法はある程度の効果はあるが、根本的な治癒は出来ないと感じました。そのため生存率が低く、再発が多い」
■漢方だとそれを乗り越えられる?
「私の療法は、西洋医学のよいところと漢方医学(中医学)を取り入れ、漢方療法を中心とした中西医結合医療です。天仙液を使うことで生存率が高くなり、再発も低くなります。脱毛や嘔吐などの副作用もありません。臨床でも高い効果が実証されています」
■天仙液とはどんな薬ですか?
「天仙液は20種類以上の生薬成分から作られています。"薬草の多くはご楽草の宝庫""漢方の故郷"として有名な私の出身地である吉林省の長白山で採取しています。微量元素が含まれているので、生薬の質が大変高いのです。天仙液は、予防でも治療でも、リハビリでも大きな良い作用をもたらします。世界30カ国以上で利用され、中国はもとより欧米、日本、アジアなどで行われた多くの臨床試験や科学的分析のデータがあります」
■日本でもっと広く伝えたい?
「多くの医師が新たな方法による治療を考えていないのも現状です。標準治療しか行わないケースが多い。日本では代替療法を信じてもらえないという現状もあります。それがこの本を出版した大きな原因となっています。世界の医師が簡単にがんの患者さんを見過ごしてしまうとか、放棄してしまうべきではないと言うことを呼びかけたいんです。積極的に患者さんのために様々な方法を模索すべきです。そして新しい技術や新しい薬によって治療に当たるべきです」
■特に伝えたいメッセージは?
同時に患者さんの考え方も変えるべきだと思います。永年のがん治療の中で10万人ぐらいの患者さんを見てきましたが、死を恐れることでなかなか治療効果が上がらないのが現状です。勇気や希望を持ってがん治療に臨んでいる人が延命効果を得てがんに勝ち抜いているのも事実です。がん=死であると絶対考えるべきではありません。そうではないということを信じてもらいたいですね」