症状別/漢方薬ガイド
慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎のイラスト

漢方での診断と処方

漢方薬は、症状を緩和させるために用いられるほか、手術後の再発防止にも処方されます。ただし、高血圧や狭心症がある場合は、葛根湯や葛根湯加芎辛夷を医師の診察なく服用してはいけません。

よく用いられる漢方薬

【実証】

葛根湯(かっこんとう)

かぜや鼻炎のあとに発症し、鼻づまり、鼻水、頭痛、くびすじのこりなどがあるときに用いられます。

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)

鼻づまり、鼻水、後鼻漏などがある人に用いられます。

【虚実間証】

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

皮膚が浅黒く、副鼻腔、耳、のどなどに炎症がおきやすい人に用いられます。

小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう)

吐き気・嘔吐などの症状がある人に用いられます。

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)

膿を含んだ鼻水や後鼻漏などがある人に用いられます。

【虚証】

半夏白朮天麻湯(はんげびょくじゅつてんまとう)

胃腸虚弱で、頭痛、めまい、吐き気、冷えの症状がある人に用いられます。

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