症状別/漢方薬ガイド
夜尿症

夜尿症のイラスト

漢方での診断と処方

器質的な病気が原因でないと考えられる場合、不安や緊張をとり除くために漢方処方が併用されます。夜尿症の場合、冷えをともなう虚証であることが多く、小建中湯や桂枝加竜骨牡蛎湯がよく用いられます。漢方薬使用をきっかけに、よくなることがあります。

よく用いられる漢方薬

【実証】

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

比較的体力があり、むくみ、口の渇き、尿量減少、汗をかきやすいなどの症状がある場合に用いられます。

葛根湯(かっこんとう)

比較的体力があり、自然発汗がない、発熱、寒けなどの症状をともなう小児に用いられます

【虚証】

桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかちゅうこつぼれいとう)

虚弱、下痢、下腹部に緊張感があって、やせて顔色が悪く、神経過敏で、よく寝ぼけることがある小児に用いられます。

小建中湯(しょうけんちゅとう)

虚弱、血色が悪い、疲れやすい、腹痛、動悸、寝汗、手足のほてり、冷えなどの症状がある小児に用いられます。

苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)

虚弱、腰に冷え・痛みなどがあって、尿量が多い小児に用いられます。

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