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様々なガンについて
症状
発見方法
口腔や咽頭にできるガンは、その大部分が粘膜表面の重層扁平上皮に発生します。誘因として挙げられているのが、不衛生、喫煙、飲酒、歯牙の不正、不適合な義歯による慢性的な刺激などです。口腔ガンの90%以上が粘膜表面の扁平上皮が悪性化したものですが、歯肉や硬口蓋では、腺ガン、悪性多型腺種など腺系のガンも見られます。
発生部位に分けると、舌ガン、舌辺縁部で発生しやすく、若年層にもよく見られます。歯肉ガン、発生した部位により下顎歯肉ガン、硬口蓋ガン、顎骨中心性ガンなどに分類されます。悪性リンパ腫、悪性黒色腫も見られます。舌ガンに比べると高齢者に多いようです。
咽頭ガンは上、中、下それぞれの部分に分けられています。上咽頭ガンは日本人にはまれだとされていますが、口を開けても見えない部分なので発見が遅れることがあります。また、中咽頭ガンも比較的日本ではまれだと認識されています。日本人患者の過半数を占めているのが、口蓋扁桃に発生する扁桃ガンです。
下咽頭ガンの場合、ある程度大きくならないと症状が出ない部位であり、リンパ節に転移しやすい特徴があります。男性のほうが多く発生しているのですが、輪状後部に発生するガンは女性に多く見られます。鉄分が欠乏することによる貧血が関係していると思われます。
部
位
別
に
違
う
症
状
上咽頭ガン
頸部リンパ節と呼ばれる首のリンパ節の腫脹(しゅちょう)。
鼻づまりと鼻出血。
耳のつまったような感じ。
難聴(多くは片側性)。
外転神経障害のため物が二重に見えたりする。
視神経の障害による視力障害。
三叉神経が圧迫されたり侵されることによる疼痛。
中咽頭ガン
初期の食物を飲み込むときの異和感。しみる感じ。
のどの痛みや飲み込みにくさ、しゃべりにくさなどが少しずつ強くなる。さらに進行すると耐えられない痛み。出血、開口障害、嚥下障害、呼吸困難など。また、もとのガンそのものによる症状がほとんどなく、頸部へ転移したリンパ節の腫れの場合も。
下咽頭ガン
嚥下(えんげ:飲み込むこと)時の異物感。
嚥下時に何かひっかかる感じやスッキリ飲み込めない感じ。
潰瘍(かいよう)型の腫瘍では焼けつくような痛み。
嚥下時に耳の奥に鋭い痛み。中耳炎のような症状。
風邪でもないのにしわがれ声が続く。
進行すると空気の通り道が狭まるために、ゼーゼーして息苦しくなる。
頸腫(頸部のしこり)。
舌ガン
潰瘍や腫瘤ができる。
白っぽいザラザラの粘膜面ができる。
歯肉ガン
初期は口内炎のような症状。
進行してくると周囲が盛り上がった出血しやすい潰瘍、表面は壊死する。
顎骨も破壊され、ひどい口臭がする。
画像検査が主流
口腔内はじかに目で確認でき、さわることも可能なので発見は容易。
X線等による画像検査でさらに詳しく検査する。
咽頭ガンではX線による存在、部位、大きさ、深達度を確認。
内視鏡による観察
CT、MRIによる病巣の広がり、深達度、壊死の有無、肺への転移、腫瘤の性状、腫瘍と血管の関係、脳への浸潤等を調べる。
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