悪性リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球が腫瘍化してリンパ節や臓器に腫瘤を形成する病気です。 リンパ球はリンパ系組織、血液、骨髄の中に存在し、細菌やウイルスなどの感染と闘っています。リンパ球にはT細胞、B細胞とナチュラルキラー細胞(NK細胞)があり、このため非ホジキン病にもT細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫とNK細胞リンパ腫があります。 悪性リンパ腫は、腫瘍の組織型によりホジキン病と非ホジキン病に分けられます。日本で1年間に発生する悪性リンパ腫は少しずつ増加しており、ほとんどが高齢者に多く見られる非ホジキン病です。また、若年齢層や小児にも発生し、原因はよくわかっていないようですが、一部の悪性リンパ腫はウイルスによるものと考えられています。