造血障害
骨髄腫細胞が異常に増えることにより、正常な造血が妨げられ、赤血球や白血球、血小板の数が少なくなります。そのため、貧血や抵抗力の低下が起こり、感染や出血しやすくなります。
腎機能障害
Mたんぱく(細胞や組織に付着する、抗体に似た成分)が「糸球体」に付着し、老廃物を体外に出すことができなくなります。
骨折や神経障害
破骨細胞が増加して、骨からカルシウムが過剰に溶け出します。突然骨が折れたり、骨髄細胞の塊が骨の外に飛び出し、神経を圧迫し、激しい痛みや手足の麻痺が起こります。
多臓器不全
Mたんぱくの破片が溜まり、関節のこわばりや味覚障害、不整脈を起こすことがあります。
視力障害
赤血球同士がつながってしまい、網膜など細い血管の血流を妨げて視力障害を起こすことがあります。
意識障害
骨が溶け出すことにより、カルシウムが血液中に過剰に流れ出すと、カルシウム濃度が上昇し(高カルシウム血症)、意識障害が起こることがあります。また、血液中のアンモニアが増加する「高アンモニア血症」が起こり、意識障害に至ることがあります。 |