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病気について学ぶ
脳卒中

脳卒中(脳血管疾患)は循環器の病気の一種です。日本人の死因ではガン、心臓病(心疾患)に次いで第3位となっていますが、命をとりとめたとしても、多くは手足のマヒ、言語障害などの後遺症が残り、寝たきりになるケースも多くあります。

ここでは、脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血など)の症状、治療、予防や後遺症についてお役に立つ情報を紹介します。

 
矢印 脳卒中ってとはどんな病気か
矢印 後遺症とリハビリについて
矢印 脳卒中の危険因子について
矢印 脳卒中の前ぶれについて
矢印 脳卒中の予防10カ条
矢印 近年の脳卒中の治療法
矢印 脳卒中についてのQ&A

 

脳卒中の前ぶれについて
アイコン 頭痛・はきけ

頭痛はいろんな原因で生じますが急に生じた頭痛で、特に"普段経験したことのない強い痛み"の場合には要注意です。頭痛が強い場合には頭痛に伴ってはきけ(嘔気・嘔吐)を伴う場合が多いです。

アイコン めまい

めまいには回転性めまい(景色がくるくる回って見える)、浮遊感(船に乗ったようにゆらゆらする)などがあります。急に生じためまいでははきけ(嘔気・嘔吐)を伴うことが多いです。めまいの原因にはいろいろあり、脳卒中が原因の場合は一部です。しかし、急に生じためまいでは脳卒中が原因である可能性があります。特に、手足のしびれや脱力、物が二重に見えるなどの症状を伴っている場合にはめまいの症状が軽微でも要注意です。

アイコン 耳鳴り

年齢とともに耳鳴りを経験される患者さんが多くなります。セミの鳴き声のように小さな音である耳鳴りは加齢現象で生じる場合が多いようです。脈拍に一致してザクザクあるいはザーザーという大きな耳鳴りが生じた場合には動静脈瘻という病気が原因である場合があります。脳の血管病変の項を見てください。

アイコン 意識を失う

急に目の前が真っ暗になり、気をうしなった場合には脳と心臓の両方に原因がある可能性があります。脳に原因がある場合では頚部や頭蓋内の太い血管が細くなったための脳貧血で生じる場合があります。心臓に原因がある場合には不整脈(脈の乱れ)にて生じる場合があります。

アイコン しびれ・脱力

顔とか右あるいは左の片側の手足の感覚がなくなる(しびれ)、右あるいは左の片側の手足の力がぬけてしまう(脱力、まひ)が急に出現した場合には脳卒中発作を第一に考える必要があります。例えば、無意識に手にもったものを落としてしまうことや上手に歩けないことで脱力やまひに気付くことがよくあります。

アイコン しゃべれない

言語障害には次の2通りがあります。

失語症:

大脳の言語中枢の障害によるもので、話し掛けられても理解できない(感覚性失語)場合と思ったことを言えない(運動性失語)場合、さらにどちらもできない場合があります。症状の出方は障害の広がりによって違ってきます。

構語障害:

舌や口の周りの筋肉の麻痺によってろれつが回らなくなることです。言葉の内容や理解力は障害されません。

アイコン 物が二つに見える

片目ずつではちゃんと見えるが、両目で見るとものがだぶって二つに見えるということが急に生じた場合には、眼科的な病気よりは脳卒中など脳に原因がある場合が多いようです。

アイコン 物が見えにくい

視野(視界)の半分が急に見えにくくなる(視野障害)や急に片側の目が真っ暗になり見えなくなる(黒内障)場合には脳卒中が原因である場合があります。視野障害の場合は大脳(後頭葉)の視覚中枢の障害、黒内障の場合には大脳を栄養する内頚動脈の枝である眼動脈の血流障害が原因で生じます。

アイコン 物忘れがひどい、痴呆

痴呆は治療できないものが多いのが実情です。しかし、脳血管病変や脳卒中による痴呆の中には適切な治療で治る痴呆があります。最近(特に数時間以内)の出来事など新しいことが覚えられなくなり、同じことを何度も繰り返し聞くなどの物忘れが急に生じた場合、すなわち、"急にぼけた"場合には脳卒中が原因であることがあります。



脳卒中と疑わしき症状が出たときは、早めに専門医の診断を受けるべきです。

脳梗塞の前ぶれの特徴としては、片方の手が動かない、足がもつれる、片方の目が見えなくなるといった症状が数時間から1日間近く見られますが、自然と消えていくことがあります。これは「一過性脳虚血発症」の典型的な特徴で、この発作がある多くは5年以内に3分の1くらいの人が脳梗塞を起こす可能性があります。

脳出血はほとんど前ぶれはありませんが、血液の高い人は突然、倒れてしまって、命を失ったり、寝たきりになってしまいます。高血圧こそ最大の前ぶれであり、原因であると思ってください。

くも膜下出血も突然起こります。物が二重に見えたり、急に激しい頭痛がして、数分から数時間でおさまるという一過性で消えてしまうだけに、繰り返すようでしたら専門医の診断を受けるべきです。

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