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病気について学ぶ
脳卒中

脳卒中(脳血管疾患)は循環器の病気の一種です。日本人の死因ではガン、心臓病(心疾患)に次いで第3位となっていますが、命をとりとめたとしても、多くは手足のマヒ、言語障害などの後遺症が残り、寝たきりになるケースも多くあります。

ここでは、脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血など)の症状、治療、予防や後遺症についてお役に立つ情報を紹介します。

 
矢印 脳卒中ってとはどんな病気か
矢印 後遺症とリハビリについて
矢印 脳卒中の危険因子について
矢印 脳卒中の前ぶれについて
矢印 脳卒中の予防10カ条
矢印 近年の脳卒中の治療法
矢印 脳卒中についてのQ&A

 

脳卒中についてのQ&A
Q1 脳卒中になる前ぶれはありますか?
A1

脳卒中が発作する前ぶれとしまして、以下の状態が現れます。一時的にみられ、その後はもとに戻ってしまう場合は、本格的な脳卒中の前ぶれの発作であることが多いので、注意が必要です。思いあたる方は早急にご相談くださるようお勧めいたします。
 片方の手足がしびれる。
 急に手足の力が抜け、持っているものをポロリと落とす。
 自分では気付いていないが、他の人から片方の足を引きずっていると
  いわれる。
 片側にあるものに気がつかないため、肩などが物にぶつかってしまう。
 片方の目にカーテンがかかったように一時的に見えなくなる。
 ものが二重にみえる。
 相手の言うことをよく理解できない。思っている言葉が出てこない。
 ろれつが回らない。
 思うように字などを書きにくい。
 食べ物、飲み物をうまく飲めない。またはむせる。
 めまいがしてまっすぐ歩けない。力はあるのに立てない、歩けない。

Q2 脳卒中を引き起こしやすい病気はどんなものがありますか?
A2

危険因子と言われる脳卒中を起こしやすい病態としては、心疾患、高血圧、糖尿病、高脂肪血症などが知られています。

Q3 脳卒中の時、どのような検査をしますか?
A3

診察して脳卒中が疑われる場合は、X線CTや、MRIと呼ばれる検査を行い、その病気の性質と場所を確認します。この他意識障害を起こす他の疾患を区別するために血液検査が必要です。

Q4 脳卒中になった後、どのような予防法が必要ですか?
A4

脳出血ですと、高血圧が原因となることがほとんどであり、血圧を正常に下げる事が必要となります。食事で塩分制限をしたり降圧薬を服用したりします。
脳梗塞の場合ですと、高血圧が関与されるとされ、脳出血と同じく血圧を下げる事が重要です。糖尿病、肥満も日常の食生活を見直すことが大変重要とされております。また、喫煙は止める努力が必要です。

Q5 脳卒中にならないための日常の予防法は何ですか?
A5

予防法としては食生活の見直しが大切です。塩分を取らない、動物性の脂肪を避けること、間食をしないことです。野菜、果物、魚介類を多く摂取し、水分―活性水素水(悪玉の活性酸素を中和する)や、お茶を摂る事です。運動も大切であり、1日1万歩歩く事を心がけるようにしましょう。

Q6 脳卒中後のリハビリはいつ頃から始めるのが良いですか?
A6

できるだけ、速やかにリハビリを行う方が良いとされております。急性期はベットサイドで開始しますが、リハビリは訓練室だけで行うものではありません。

Q7 脳卒中のリハビリはどのように行われますか?
A7

脳卒中になった直後からリハビリは開始されます。急性期に行われる急性期リハビリ(主としてベッドサイド)ではじまり、機能障害に対して専門のリハビリテーション病院で行われます。自宅に退院してからは地域のリハビリテーションセンターで機能維持が行われます。

Q8 リハビリはいつまで必要ですか?
A8

自宅で生活可能となれば、病院での集中的なリハビリは基本的には必要ありません。自宅で機能低下を起こさないように維持的・予防的にずっと必要となってきます。デイサービスなどで他社との交流を図りながら心身ともに常に運動をしてゆきましょう。

Q9 失語症にはどのような種類があり、いつごろから訓練が必要ですか?
A9

障害とされる場所により症状は変ってきます。以下にまとめました。

ブローカ失語症: 頭の中では理解しているが、話せない。
ウェルニッケ失語症: 会話は出来るが、相手の言葉を理解できず、会話が成立しない。
健忘性失語症: 固有名詞を忘れて言葉にできない状態をいう。
全失語症: 全く話せない状態をいう

失語症の訓練は、一般的に発症後3~6ヵ月までは改善が大きく、特に最初の1ヵ月の変化は大きいとされています。言葉の回復と言う点では、個人差にもよりますが、聴いて理解する方が回復しやすいといわれております。

Q10 脳卒中のリハビリは実際にどのようにすればいいのですか?
A10

脳卒中のリハビリは発病と同時に始まります。つまり、麻痺した手足を動かしてやったり、体位を変えてやることが重要なのです。御家族並びに医師、看護婦、リハビリスタッフ(理学、作業、言語療法士)、ソーシャルワーカー(医療相談員)などが密接に連携し合い、患者さんの状態を考慮して計画をたてます。

臥床期: 発病直後のリハビリをベッド上で始めます。筋肉の萎縮、関節の変形、拘縮や、   
床ずれなどを予防するために、手足の関節を痛みが起こらない範囲で動かします。自力で動かせる部分は積極的に動かします。
離床期: ベッドを徐々に挙上させて座位まで持っていきます。座位に慣れると、次は車椅子乗車となります。麻痺のない方の手足を使ってベッドに座り、立ち上がれるようにします。次の段階はリハビリ室で行います。
歩行期:

平行棒内で立体バランスが確立したら平行棒内歩行となります。その後は、杖つき歩行、独立歩行へと進みます。この間同時に、手の機能訓練や日常生活動作(食事、更衣、排泄など)の訓練も行います。

言語障害のある患者さんには言語療法士が、絵や文字のカードを用いて、訓練します。
社会復帰にむけて、耐久力訓練、応用動作の訓練も行います。
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